No.742 干支

今日は2月3日、二十四節気の『立春』です。陰陽道では立春から新しい年が始まると言いますので、毎年恒例の“干支”の解説をさせていただきます。

その前に、少し昨年の振り返りをしておきましょう。昨年は『甲辰(きのえ・たつ)』で、

「陰の部分にも日が当たり、隠してきた秘事が白日の下にさらさせるという暗示もあるそうですから、そういう懸念がある人は、早々に清算しておきましょう。」

とお伝えしました。政治やマスコミの世界では、まさに「的中!」という感じがしますね。また、

「春の日差しがあまねく照らし、急速な成長を助ける年となる」

とも書かせていただいていましたが、皆さんはいかがでしたでしょうか。ちなみに私は、本当にそんな年になったと大いに実感しています。やはり干支は侮れません。

さて、今年の干支は『乙巳(きのと・み)』です。

まず乙は、「窮屈にかがまっている状態。うねり曲がりながら続く。段階を追って少しずつ進む」といった意味があります。少しずつかもしれませんが、確実に成長していくような感じがありますね。

そして巳は、十二支の6番目。草木の成長が極限に達した状態を表し、逞しい生命力が宿っているようです。

この2つが組み合わさった乙巳の今年は、

「成長が極限に達し、内包するエネルギーの行き先が閉ざされたことにより、爆発するような大きな変化を引き起こす状態になる」(歴史学者・東洋古代思想史研究家 村上瑞祥氏)

のだそうです。どんな変化が起こるか、楽しみです。

一方で、

「その変化の急激さ故に、足元を見失い踏み外してしまう可能性がある」(同上)

そうですので、注意が必要ですね。

また、乙巳の年は、前の年に起こった出来事が一気に動き出すそうですから、昨年起こったことは良いことも悪いことも漏れなく思い起こし、それがどのような変化になっていくかを予測し、良いことはさらに伸ばせるように、悪いことは早期に断ち切るようにしなければならないでしょう。

いずれにしろ、良くも悪くも勢いのある年になりそうですので、足元をきちんと固めた上で、大きな躍進を実現する年にしていきましょう。

みなさんの会社のますますのご発展を、心よりお祈り申し上げます。