設立趣意

Purpose of establishment

 近年、事業承継の重要性が高まってきています。

 ・中小企業の社長の平均年齢は年々上昇し、いまや60歳を超えるまでになってきている。
 ・社長の平均引退年齢が、70歳に届こうとしている。
 ・後継者が決まっていない企業は、全体で60%に上り、さらには、現社長が60歳を超えていても、40%近い企業が後継者が決まっていない。
 
 一方で、現在の日本は、世界のどの国と比較しても長寿企業が多く、“老舗大国”であることも事実です。しかし、その地位も、このままの状態では、いつまで維持できるか、不安を拭い切れません。このような現状は、決して好ましいものではなく、何としてでも改善・改革していかなければなりません。その課題に真正面から取り組んでいこうとするのが、この『千年経営研究会』です。

 私たちは、実際に発生しているさまざまな事業承継上の問題を明らかにし、かつての日本において大切にしていたことを参考にしつつ、かつ、現代における成功事例に照らし合わせて、最高の事業承継を実現するための解決の方向性と具体策を明らかにしていきます。そして、会員による即断即決即行の実験により、現代における事業承継の原理原則を明らかにしていきます。

 私たち会員は、この趣旨に賛同し、議論し、各自の実践の積み重ねにより、永続的にノウハウを蓄積して参ります。

主宰紹介

税理士法人名南経営 ゼネラルマネージャー
亀井 英孝 氏


1965年 岐阜県生まれ。1989年 名南経営センターグループ(現:名南コンサルティングネットワーク)入社。株式会社名南経営コンサルティング MAS事業部(現:マネジメントコンサルティング事業部)に配属。2001年より同社取締役に就任。その後、総務・人事・M&A・FP・支店開設など様々な部門を歴任。現在は、税理士法人名南経営 ゼネラルマネージャー。後継者育成・経営計画立案が得意分野。全国経営者団体からの講演依頼、及び経営者向け雑誌への投稿多数。

会員の使命

Member Mission

  1. 私たちは、自らの意思と行動で、理想の事業承継を追求し続けます。
  2. 私たちは、自らの体験に基づく悩みを、相互に包み隠さず相談し、そのノウハウ構築に貢献します。
  3. 私たちは、それらの悩みや相談内容について、オープンマインドと傾聴の姿勢で、会員同士、忌憚のない意見を戦わせます。
  4. 私たちは、その場で決めた実践事項は、成果が出るまで徹底的に実践し、一度出された成果は、徹底的に上げ続けます。
  5. 私たちは、本音を語ることができ、共に高め合える朋を創ります。

沿革

History

 千年経営研究会は、2008年9月 岡崎商工会議所主催「ひとづくり塾」を卒塾した後継者と三好商工会青年部が企画した知覧旅行をきっかけに、事業承継に本気になって取り組もうと決意した63名の有志によって設立されました。設立当初は、当時の会員の出身母体である「ひとづくり塾」卒塾生をメインとした「岡崎会」と、三好商工会青年部メンバーを中心とした「三好会」という2つの地域会でスタートしました。

 その後、
 「瀬戸会」(2009年12月)発足
 「豊橋会」(2010年04月)発足
 「名古屋会」(2010年10月)発足
 と徐々に拡大を続けました。

 やがて「名古屋会」に「瀬戸会」が合流し、現在4つの地域会で運営しています。

 2019年6月、改めて後継者育成の大切さが認識され、地域会とは別に「後継者会」を設立。
後継者から経営者へとなった卒業生を多数輩出し、卒業生は各地域会で活躍しています。


歴代会長

初 代会長:中道 寛征 氏
2代目会長:松野 元基 氏
3代目会長:濱地 清市 氏

発足時の詳細はコチラ

 岡崎商工会議所主催の「ひとづくり塾」2期生である松野 元基 氏の発案で、鹿児島にある知覧特攻平和会館へ行くことになりました。このメンバーには松野 元基 氏、中道 寛征 氏、梶川 貴光 氏、近藤 慎一 氏、櫛田 健二 氏が参加しています。
 鹿児島の事業承継を成功させた会社を見学した後、知覧特攻平和会館へ。ここで、日本のために若くして散っていった若人の手紙を読み、強く感動した面々は、その日の夜に指宿のホテルで車座になり「我々に何ができるのか、何をするべきなのだろうか」を議論しました。その席で当時まだ40代の亀井英孝氏に叱咤激励(多くの方は「激昂」という表現をされますが)され、次の時代を担う後継者として事業承継に取り組む団体を結成することになります。それが「千年経営研究会」が発足したきっかけです。

千年経営研究会 ロゴについて

 ベースとなる六角形は万年生きると言われる亀の甲羅、中心にある「千」の文字は千年生きると言われる鶴を模しています。永く生きると言われるこれら二つの生物を組み合わせ、永く続く経営のシンボルとしています。また、六角形はハチの巣など自然界に見られる「ハニカム構造」のイメージも含めています。ハニカム構造は衝撃吸収性に優れており、大きな衝撃があっても耐えうる強靭さを経営にも求める姿勢を表しています。

 色は「松竹梅」をイメージしています。松竹梅という言葉の元は、歳寒三友(さいかんのさいゆう)と呼ばれる画題が始まり。「松」「竹」「梅」は冬の寒さが厳しい時期にも立派に生える事から、これら三つをまとめて縁起の良い物の象徴となっています。
 濃緑色は松の葉の色をイメージしていますが、ここに日本の伝統色である「織部色」を採用し、伝統を重んじる姿勢を表しています。
 黄緑色は若竹色。若々しい竹は未来へ向かう力強さを感じさせます。柔軟でありながらも節目があるため非常に強靭な竹は、新しい後継者に求められる姿勢を表しています。
 赤色は華やかな梅をイメージしています。この赤色は「日の丸の赤」を採用し、日本に生まれ育った私たちの中にある日本人としての誇りを表しています。

 形状と色、どちらも永く繁栄する企業として、欠かせない要素を組み合わせて作成しています。

推薦図書

Recommended Books

□中堅・中小企業経営者のための「事業承継対策の立て方・進め方」
名南コンサルティングネットワーク著(日本実業出版)
   ※会員には無料配布

□生きがいの創造
  飯田史彦著(PHP文庫)