No.688 干支

2024.01.09 Tuesday 09:00

みなさん、明けましてお目出度うございます。旧年中は本コラムをご笑読いただき、ありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願い致します。

本日は、今年最初のコラムですので、例年通り、干支の解説をさせていただきます。

今年の干支は『甲辰(きのえ・たつ)』です。

『甲』は、「き(木)」の「え(兄・陽)」ですので、勢いよく枝を伸ばし、強く押し出していく大樹を意味しています。また、『甲』は、十干の最初にあたり、生命が誕生した状態を意味します。これを併せて考えれば、「急成長」「寛大」「発展」といったキーワードで表現される年回りと言えます。

その点、昨年の『癸(みずのと)』は十干の最後で、生命の終わりと新たな生命の芽生えを意味していましたから、今年は、昨年芽生えたものがさらに勢いを増して成長していく姿が思い描かれます。

『辰』は、十二支の五番目で、草木の成長が一段落して整った状態、すなわち、すべての新葉が広がり、降り注ぐ陽を目いっぱいに浴びている様子を意味しています。

また、『甲』と『辰』の関係は、「木の陽」が重なる“比和”と呼ばれる組み合わせで、同じ気が重なると、その気は最も盛んになり、その結果、良いものがさらに良くなるという関係性にあります。

これらのことから、「春の日差しがあまねく照らし、急速な成長を助ける」(歴史学者・村上瑞祥氏)年となりそうです。

もちろん、これまで準備をきちんとされてきた方には大きな成長に、そうでない方にはそれなりの成長となることは否めません。これは、いつの時代も同じですね。

また、甲辰の年は、陰の部分にも日が当たり、隠してきた秘事が白日の下にさらさせるという暗示もあるそうですから、そういう懸念がある人は、早々に清算しておきましょう。

今年は、大地震、大航空事故、大火災と、大きな災禍から始まりましたが、正式には立春から1年が始まると言われています。春立つ日からは春の日差しに満たされるものと信じて、今一度、準備に不足がないかを再確認し、滞りなくその日を迎えましょう。

みなさんの会社のますますのご発展を、心よりお祈り申し上げます。