No.784 育成

先日、当家が檀家となっているお寺さんが主催する「日曜学校」のお手伝いをしてきました。

毎月1回開催される小学生を対象とした勉強会で、弟さん妹さんも含めて60名の子供たちが参加してくれました。

当日のテーマは「心を込める」。まずはお坊さんからその意味を分かりやすく説明してもらった上で、4~5人のチームに分かれて、ディスカッションが行われました。

「心を込めないとどうなる?」という質問に対して、「いい加減になる」「いやいややる」「やりたくなくなる」など、元気よく、争うように、でも核心をついた回答がどんどん出てきて、なんともほっこりとする時間を過ごさせていただきました。

その後、「心を込める」体験として、餅つき大会が開かれました。

お手伝いをしてくれた、高校生から20代が中心の青年部メンバーと、後期高齢者と思しき敬老部の方々から「心を込めて搗きましょう」と声を掛けられながら、一人ひとり一生懸命搗く姿はとてもかわいく、「うちの子もこんな時があったなぁ」と懐かしく思い出されました。

搗かれたお餅は、婦人部の方がある程度成形してくれたものを、最後に自分たちで丸く仕上げて、仏様にお供え。手を合わせる姿を見ながら、「この心がある限り、日本はまだまだ捨てたもんじゃない」と心強く、また嬉しさが沸き上がってきました。

お連れになったご両親や、お手伝いの方を含めて120人ほど。乳幼児から最高齢92歳まで、親子4世代に相当する人たちによって行われた2時間のイベントはあっという間に終わり、準備と後片付けを含めた半日の時間は、とても充実したものになりました。

私は初めてのお手伝いでしたが、こういう取り組みは、とても大切なことだと痛感しました。

赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、年齢差のある人たちが一堂に会する場
まだ純粋な心を持つうちに人として大切なことを教えてもらえる場
人のためにお役に立てる喜びに満たされる場

これほどの幸せな空間は、なかなかないと思います。

企画・運営をしてくださっているお寺さんに感謝すると共に、いつか孫を連れてくる日が楽しみになりました。

一方で、いずれ経営者家庭のためにこのようなイベントを開催したい、そんな思いが湧いてきました」。
できるだけ早い時期に、実現したいと思います。