No.783 転機
先日、岡崎会が主催してくれた千年経営研究会・月例会にて、私の還暦&定年退職&独立開業のお祝いをしていただきました。
それに先立ち、50分ほど講話をさせていただいたのですが、開始直前、とんでもないサプライズが待っていました。私の両親と娘が登場したのです。本当に驚きました。青天の霹靂とは、まさにこういうことを言うのだと思います。
経営コンサルタントとして36年と7か月、両親の前で話をするのは初めてのこと。さらに驚いたのは、こういう場所にはあまり出たがらない父が、二つ返事で出席を了承したとの話。
よくよく考えれば、私が同じ立場なら、確かに喜んで参加したと思います。その意味でも、本当にありがたい親孝行をさせていただきました。この企画には半年以上の歳月が費やされたとのこと。企画いただいた役員の皆さんには、この場をお借りして、心から御礼を申し上げます。
一方で、今回の講話は、私の出生から今日までの生い立ちをお話しすることになっていましたので、両親や娘がいては話しにくい内容も多く、これまでの人生で一番気を遣う講話となりました。それでもところどころ臨機応変に修正しながら、何とかお役を全うすることができたのではないかと思います。伏せた部分を聴きたい方は、ぜひ月例会にご参加ください。包み隠しなくお話しします。
講話後の祝賀会では、参加してくれた40名の会員と親しくお話をさせていただきました。実質60名程度しかいない会員の中で7割近い方が来てくれたことも、とても嬉しく思います。
そんな歓談の中で、あるメンバーが娘にこんな話をしていました。
「お嬢さんはエレクトーンの先生で、経営コンサルタントになることはないだろうけれど、コンサルティングができなくてもコンサルタントを束ねることはできる。経営者になるとはそういうこと」
正直なところ、「えらいことを言ってくれるな」とは思ったものの、もし私が同じ立場であれば、同じことを言っていたと思います。同じ思いが浸透してきていることも、喜びの一つとなりました。
そして翌日、法人成りの手続きを依頼している司法書士さんに連絡をし、定款の「事業の目的」欄の追記をお願いしました。
当日までの「第2条 目的」欄には、一号業務「和菓子製造販売業」、二号業務「経営コンサルティング業」しかありませんでした。これに三号業務として「音楽サービス提供業」を加えていただくことにしました。
親子三代、それぞれの「好きなこと 得意なこと できること」が並び、なかなかよい定款になったと思います。
いずれにしろ、私の人生の大きな転換点で、このような素晴らしい機会をいただいたことをとても嬉しく思います。来てくれた両親と娘に感謝しつつ、皆さんの期待を裏切らないよう、これから経営者人生を全うしていこうと思います。
企画していただいた役員の方々、ならびに参加していただいた皆さんに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

