No.781 変化

先週、「じんざい塾」の第2期がスタートしました。

「じんざい塾」とは、平成19年から13年間にわたって開催されていた、岡崎商工会議所様主催の「ひとづくり塾」の後継的位置づけの研修です。

「ひとづくり塾」閉塾後、復活を希望される方が何名かいらっしゃり、いろいろと運動していただいたようですが、残念ながら再開されることはありませんでした。

そんな中、何としてでも開講させたいと念願いただいていた千年経営研究会顧問の中道さんが一念発起してくださり、ご自身の会社主催という形で昨年から企画・運営いただいています。とてもありがたいことです。

今期は私が独立・開業したその月のスタート。コンサルタントであると同時に、経家者でもあるという立場での人生初の研修講師となりました。

今回は第1講として、「企業経営の目的」と「経営理念」、また経営者としてどうあるべきかを考える「経営者とは」「優秀な経営者とは」「経営者がもつべき技能」といったテーマでお話ししました。

これらの内容は、「ひとづくり塾」以来ほぼ同じなのですが、今回は私自身の心持ちが違っているように感じました。

特に「経営者論」では、これまでも「もし自分が経営者だったら」と考えながら話をしていたのですが、今回は「もし」が取れて、「お前はどうなんだ?」と、もう一人の自分の声が聞こえるような感覚がありました。

また、「経営理念」については、既に決めていた理念があったのですが、話をしながら何となく違和感を覚え、改めて見直すことにしました。

振り返ればこの2週間、いくつかの場面で、退職前の受け止め方との違いを感じる事象がありました。

「立場が変われば感じ方が変わる」

これまで、特に後継者の方々に伝えてきたことを、実体験として感じているのだと思います。

後継者として生まれ育ち、サラリーマンとして働き、コンサルタントとして多くの企業を見聞きし、そして今、経営者としての道を歩く。

あまり多くはないであろうこの経験、そしてその捉え方の変化をお伝えしていくことで、これからも経営者・後継者・経営幹部の皆さんのお役に立てるように尽力していこう。そう感じた機会となりました。

新たな気づきをいただいた中道さんには改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。