No.774 振り返り
先日、ある部署が「感謝の会」なるものを開催してくれました。その開始1時間前に召集され、いくつかの質問を受けてその場で答えるというコーナーが設けられました。
自分としても、これまでの人生を振り返るよい機会となりましたので、少しだけそのQ&Aをご紹介したいと思います。
Q1.名南経営を辞めようと思ったことは何回ありますか?
「何回」というところが肝ですね。辞めようと思ったことがあることが前提となっています。ちょっと笑っちゃいました。
5回です。26歳、31歳、36歳、54歳、そして今回。それぞれ理由は違えど、前半3回の退職理由の本質は「逃げ」だったと思います。いろいろ理屈はこねましたが、話しながら「やっぱり逃げてたんだなぁ」と思います。そして改めて「逃げなくてよかった!」と確信しました。
その場にいた者の内、何人かは辞めるという選択肢をもっていたと思いますが、それが「逃げなのかもしれない」という認識を持ってもらえたとしたら幸いです。
Q2.亀井さんはいつも明るいですが、嫌な気持ちを持つことはないのですか?もしあったら嫌な気持ちを消し去る方法を教えてください。
- 嫌な感情が生まれたら、バケツに冷たい水を入れ、その水を心にぶっかけるイメージを持ちます。ちょっと冷静になります。
- 人から何か言われたりされたりしたことで嫌な感情が生まれたら、「そう来たか!」「その手があったか!」と受け止めます。人の数だけ正しさがあります。自分と違う考えに出逢い、それを受け入れる自分を褒めてあげます。
- もしその内容が、それまで自分にない価値観であったならば、「どちらが正しいか(AorB)」ではなく、「その価値観を加えて何か新しいものが生み出せないか?(A&B)」と考えます。人間の幅が広がります。
- 何か嫌なことを言われたら、「褒められて一物も増えず。けなされて一物も減らず。けなす人の心の醜さに比べ、笑って許す私の心の美しさ」と唱え、ほくそ笑みます。
- 何があっても「これがいい」「これでいい」と受け止めます。実際に、受け入れるとそれまで考えられなかった扉が開くことがあります。人生の転機は、そんなところに転がっています。
- 最後に、縁あって出逢っている人たち。必ず何らかの意味がある。常にそう考えて起こる出来事を捉えるようにしています。
Q3.過去に戻れるなら、何歳に戻りたいですか?
戻りたくない!もちろん、やり直せるならやり直したいことは山ほどあるけれど、もしやり直してしまったら、失敗もなくなってしまう。失敗から多くのことを学んできたのに、その学びも失ってしまう。そうしたら今の自分はない。今が最高!
もっとたくさんお話ししましたが、今回はここまでにしましょう。またお会いした時にお伝えできればと思います。千年経営研究会にてお待ちしています。