No.763 懇親

先日、私ども名南コンサルティングネットワークのマネージャー以上の役職者を対象とした懇親会が開催されました。毎年2回実施しているもので、10月に退職する私にとっては、これが最後の参加となりました。

この懇親会は、私がマネージャーとなる30年以上前から行われているものです。当時は10数名でしたが、今回は過去最高となる60名ちょうど。欠席者もいての人数ですので、改めて自社の成長を実感させていただきました。

マネージャーが60名いるということは、60の部門があるということ。残念ながら各テーブル6名ずつの着席式だったため、それほど多くのメンバーと話すことはできませんでしたが、それでも日頃話をすることがない部門の責任者の話が聴けたのは、とても刺激的で、自分自身の足りないところに気づかせてもらえる機会にもなりました。

また、最後の参加と思うと、感慨深いものがありました。

最初に参加させていただいた30年前、その場の特別感に高揚を隠し切れなかったこと。

「俺は社長になる!」と声高らかに宣言したら、とある当時の役員から本気で睨まれ、くどくど説教されたこと。

二次会で、創業者・佐藤澄男がやっと自分の名前で入れるようになった会員制高級店でつかみ合いのけんかをして出入り禁止になってしまったことに対して、「若いっていいなぁ」と笑って許してもらったこと。

などなど、いろんな思い出が走馬灯のように駆け巡り、懐かしさに包まれた機会でもありました。

締めには三本締めも任せていただき、私にとってとても充実した2時間を過ごさせていただきました。

社員さんとの懇親は、日頃見ることができない一面や、聴くことができない話などを見聞きできる良い機会だと思います。また、社員さんの思い出つくりのためにも、ぜひ定期的に開催していただければと思います。

一方で、これまで当たり前過ぎて特に意識することはなかったのですが、退職前で客観的に眺めることができたのか、当グループが複数の企業で構成され、その存在そのものが「異業種交流会」であることに気づきました。

異業種交流は、目の前の仕事に一生懸命になればなるほど独り善がりに陥ってしまう、または逆に見えない出口に悶々とすることも多い経営者にとって、必要不可欠なものです。

私たち千年経営研究会も、まさに異業種交流会。これからも活動量を増やしながら、より一層価値ある会にしていきたいと強く感じました。皆さんと共にその実現に邁進していこうと思いますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。