No.727 自主
先週、2つの研修のOB会に参加してきました。
一つは、開業4年未満の税理士を対象とした「きどう塾@東京」、もう一つが、税理士事務所の経営者・後継者・経営幹部を対象とした「経営塾」です。
残念ながら「経営塾」は1回のみの開催でしたが、「きどう塾」は今年で10期目となり、東京の他、大阪・広島・福岡の計4会場で300名近い卒塾生を輩出しています。
「きどう塾」のOB会は4月と10月の年2回開催され、コロナ禍前は当時の卒塾生の4割を超える30名以上が参加してくれていました。しかし、コロナ禍中の2019・20年は中止、21年10月からオンラインで再開したものの参加者は10名を切り、22年10月にリアル開催に戻したものの参加者は増えることはありませんでした。
開催そのものの意義が問われる中、昨年10月から当社主催を卒塾生による自主開催に切り替えさせていただきました。
このまま自然消滅しても仕方がないと思っての決断でしたが、意に諮らんや、自主開催となってから参加者が増え、今回は17名が参加してくれました。卒塾生自体増えていますから参加率は20%程度で、まだまだ以前の状況に戻っているとは言えませんが、10名を切ることが常態化していたことを考えると、復興の流れが出てきたと感じています。
もし当社主催を続けていたら、この流れはできなかったと思います。OB会の価値を感じていたメンバーが、「自分たちが動かなければいずれなくなってしまう」という危機感から、それぞれの期のメンバーに声を掛け、参加者を増やしてくれた結果だからです。
「きどう塾」のOB会は、正式名称を「結朋会」と言います。そもそも“きどう”をひらがなにしたのは、この塾で学び、実践することによって、
□起動:円滑なスタートを切って欲しい
□軌道:一日も早く事務所経営を軌道に乗せて欲しい
□喜働:職員全員が喜んで働けるステージを創って欲しい
という3つの願いを込めたかったからです。その思いに基づく学びを一緒に得た仲間(朋)が、卒塾後も結び合い、学び合い、高め合って行って欲しい、という思いで「結朋会」としました。
毎回終了後に次回の幹事を決めてもらうのですが、選任されたメンバーが「声を掛け合って、もっと多くの人に参加してもらいます!」と力強く宣言をしてくれました。自主開催となり、“結朋”の精神が根付いてきているように感じます。
千年経営研究会も自主開催。改めてその価値と意義を見詰め直し、より多くの方に月例会に来ていただいて、更に活性化した組織にしていきたいと思います。まずは皆さんの自主的なご参加をお待ちしております。