No.722 原点

先週の金・土曜日の2日間、千年経営研究会恒例の研修旅行で広島に行って来ました。

福岡単身赴任時代、広島を3年ほど担当していましたが、観光らしい観光をしたことがありませんでした。今回、高校の修学旅行以来で全く記憶に残っていない「広島平和記念資料館」や、初訪問の「大和ミュージアム」「海上自衛隊呉資料館(愛称:てつのくじら館)」などに連れて行っていただき、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

私たち千年経営研究会は、「知覧特攻平和会館」に伺ったことをきっかけにして発足しました。空の特攻を入口として、15年経った今、海の特攻である「回天」を所蔵する「大和ミュージアム」を訪れることができたのは、何らかの転機を促されているように感じました。

また、「戦艦大和」の建設から沈没までの経緯を辿った映像を見、乗組員が3,332名のうち3,056名が亡くなったとの話を耳にし、知覧で拝見した数々の遺書を思い出しながら、改めて出陣された方々が守ろうとしてくれていたものをなくしてしまった自分たちの不甲斐なさと、その事実を知ってしまった者としての使命を新たにさせていただきました。

特に、特攻隊で飛び出された方々は、100%の死を覚悟しておられたと思いますが、不沈艦と言われていた「戦艦大和」に搭乗されていた方々は、沈みゆく船の中でどのような思いで旅立たれたのか。それを思うと、居たたまれない気持ちになりました。

また、祖父が出兵したときには父は既に生まれていましたが、もし大和に乗り戦死していたら、生活は激変し、私は生まれていなかったかもしれません。そして、亡くなった方々が生きていれば生まれることができた命があったことを思うと、さらにこの命を大切にし、戦死された方々の願いを少しでも叶えることに尽力したい、今改めて振り返りながら、その思いを強くしています。

一方で、海上自衛隊呉史料館では、今自分たちが目に見えないところで守られている事実を教えていただきました。そのことにも感謝しつつ、今日一日を価値あるものにしていこうと思います。

企画・運営していただいた岡崎会の皆さん、ありがとうございました。

来年は豊橋会が幹事となります。多くの方にご参加いただきますよう、ご案内致します。