No.709 誇り

先週の土曜日、6月1日に伊勢神宮正式参拝に行って来ました。

晴天に恵まれ、また爽やかな風が吹く絶好のお参り日和となり、実に清々しい1日を過ごさせていただきました。

今回は、本企画をしてくれたメンバーから、道中に伊勢神宮に関わる講話をして欲しいという依頼を受けましたので、バス車内にて40分ほどお話をさせていただきました。

少しだけ抜粋してお伝えしたいと思います。

まず古事記からは、

・古事記は、日本の神話がまとめられているが、その中には宇宙の真理が説かれている。

・西洋では、神が世界を作ったことになっているが、古事記では、既にあった世界に神が生まれ、国を作った。だから、あるものに対する感謝の気持ちを持つことができる民族になった。

・最初にお出ましになり、すぐにお隠れになった天之御中主神は、目には見えないけれども、絶対的に正しいものが一つあることを、次にお出ましになり、すぐにお隠れになった高御産巣日神と神産巣日神は、世の中はすべて陰陽で成り立っていることを示している。

といったお話をさせていただきました。

まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが、ここではこれくらいにしておきたいと思います。ぜひ皆さんも古事記を読んでいただき、そこに隠された真理を紐解いていただきたいと思います。

次にお話したのが、天皇家のお話。

・日本の天皇は、『世界最古のエンペラー』として世界からあがめられている。知らないのは日本人だけ。ちなみに日本皇室の歴史は2684年、第2位のデンマークは1088年。

・天皇家の役割は、天下泰平・五穀豊穣・万民快楽・疫災消滅など、国と国民の安寧を祈ることであり、主要なものだけでも年間24の行事を務めていただいている。その恩を忘れてはならない。

そして、天皇の御心を端的に表すものとして、1945(昭和20)年8月14日のポツダム宣言受諾、9月2日の降伏文書署名を受けて、9月27日にマッカーサーを尋ねられた昭和天皇のお言葉を紹介しました。

「私は国民が戦争遂行にあたって行った全ての決定と行動に対する全責任を負う者とし、私自身をあなたの代表する諸国の裁決に委ねるためにお尋ねした」

これは「マッカーサー回想記」に記されている文章です。通常、敗戦国の元首はこのような時、「自分の命だけは助けてくれ」と命乞いに来るのが普通で、マッカーサーは今回も「どうせそういうことだろう」と思っていたそうです。

この昭和天皇のお言葉を聴いたマッカーサーは、次のような気持ちを書き残しています。

「私は大きい感動に揺さぶられた。死を伴うほどの責任、それも私の知り尽くしている諸事実に照らして、明らかに天皇に帰すべきではない責任を引き受けようとする。この勇気に満ちた態度は、私の骨の髄までも揺り動かした。」

これが私たちの天皇の真実です。

これからも私たちは日本国民であることに誇りを持ち、感謝報恩の精神によって素晴らしい経営を実現すると共に、好ましい事業承継を実現して、日本に、そして世界に末永い繁栄をもたらす会社にして参りましょう。