No.672 明朗

先週の土曜日、ハウジングセンターに行って来ました。

といっても、私の家を建てるためではなく、実家を建て替えるための参考にと、80代の両親の希望に付き合っての見学でした。

実はその2日前、私の実家は隣の家からもらい火をして、ほぼ全焼してしまいました。

当日の14:14に届いた母からの「お家が燃えてる」のメールには驚きましたが、お客様との面談中で出られなかった何度も震える携帯電話に胸騒ぎを覚えていた私としては、少々ホッとした感覚がありました。

火事の原因は、私より10歳くらい年下の男性の寝たばこ。

全焼という事実を受け容れるのには少々時間がかかりましたが、気持ちを落ち着けて送り返したメールには、「優しくしてあげてね。今、めっちゃ後悔していると思うから。命があるだけ感謝、ということで」と打ち込みました。

しかしその願いは、要らぬお世話でした。母からの返信は、「落ち込まないでね。これからお互いに頑張っていこうねって伝えたよ」でした。

「今でも思い出すと手が震える」とのことですが、その後の先方とのやり取りも明るい声で笑いながら話す母。

「ハウジングセンターに行こう」と言い出したのは父。「起こったことは仕方がない。前に進もう」という88歳。我が父ながら脱帽です。

初めて行ったハウジングセンターはとても楽しく、親子三世代、とても充実したひとときを過ごさせていただきました。

まだ瓦礫の片付けの手筈も整っていませんが、そんな状況にありながらも、常に明朗で前向きな両親の一挙手一投足に、こういうことが自然にできるこの二人から生まれたことに誇りに感じています。

そして、両親からいただいた明るさに感謝して、これからも大事にしていきたいと思います。

来年の桜咲く時期に、生まれ変わった我が実家をぜひ見学にいらしてください。お待ちしています。