No.779 感謝
先週の10月31日、36年7か月勤めさせていただいた名南経営を退職しました。いつもと変わらない朝、いつもと変わらない事務所、いつもと変わらない仲間たち。社員証を返却したものの、正直なところ、最終日という実感を持てないまま事務所を後にしました。
当日は、名古屋本社にあるすべての部署に伺い、退職挨拶用のおせんべいを一人ひとりに声を掛けながらお渡ししました。そのおせんべいは、私がコンサルタントとして初めて一人で担当させていただいた会社のもの。初めてのお客様の商品で最後を飾る。最高の締めができたと思います。
話をする中で、ひとつ嬉しい言葉がありました。それは、所長と呼ばれていた創業者・佐藤澄男が亡くなった平成19年10月以降に入社した中途社員からの言葉。
「私は佐藤所長とお会いしたことはありません。でも、亀井さんを通じていつも所長を感じていました。私にとっての判断基準は亀井さんでした」
「創業者の精神を残すことができた」もちろん十分とは言えませんが、少しでも貢献できていたとしたら、とても嬉しいことです。理念に関わる内容の動画を何本か残させてもらいました。創業精神承継の一助になればと思います。
またその日の夜は家内と二人で食事をし、31年7か月の互いの名南人生を労い合いました。これまでも何となく感じていたことでしたが、「この人だったから、名南人生を全うすることができた」ことを改めて確信しました。とてもありがたいことでした。
翌朝、佐藤のお墓をお参りさせていただき、退職と独立開業の報告をしてきました。また、私を採用してくださった元社長の影山勝行に連絡を入れ、感謝の言葉をお伝えしました。「想定以上の活躍に感謝でした」との言葉をいただき、一つの区切りがついたと感じました。
そして実家に帰って仏壇に手を合わせ、翌日には父方、母方両家のお墓参りをさせていただきました。いろいろありながらも60年間幸せな人生を送らせていただいたことに感謝すると共に、これから新たなステージで人世のために生きていくことを誓わせていただきました。
11月1日を開業日として、本日開業届を提出する予定です。社会からお墨付きをいただけることに喜びを感じています。
詳しくは、また追ってお伝えしていきたいと思いますが、
『千年経営創造業』
を事業領域として、社会貢献に邁進していく所存です。退職後もこのコラムは続けて参ります。今後共、ご支援ご協力のほどよろしくお願い致します。

