No.733 憧れ

先週の金曜日から昨日までの2泊3日で、10年ぶりの社員旅行に行ってきました。3年前にマカオに行く予定にしていましたが、コロナ禍で中止。さらには飛行機代の高騰や円安の影響などを受けて、行き先を韓国に変更しての催行となりました。

主婦層を中心に、残念ながら参加できなかった者もいましたが、それでもパートさんを含む日本国籍の全従業員の60%ほどを占める355名が参加し、懇親会では一堂に集まってお酒を酌み交わすことができたことを、とても嬉しく思っています。

私自身、その時も会社の慰安旅行で行った30年ぶりくらいのソウルでしたが、私の記憶力が劣っているのか、ソウル自身が変わったのかは定かではありませんが、すべてが初めてのような感覚で、楽しいひとときを過ごさせていただきました。

観光地もさることながら、今回特に印象に残ったのは、韓国の若い子たちが、日本に対してとてもよい印象を持ってくれていたことです。

酔っぱらった中年男性が階段から落ちて救急車を呼ぶという現場に出会ったのですが、ちょうど横にいた20代の韓国の男の子が、我々が日本人であると気づくと、流暢な日本語で状況を教えてくれました。話の中で、日本が好きなこと、いつか日本に渡って仕事をしたいと思っていることなどを熱く語ってくれました。

また、ある店で私のカバンが食事中の20代の女性の肩に当たってしまい、食べていたお椀がひっくり返って履いていたズボン(今時はパンツと言った方がよいのでしょか?)を汚してしまうというハプニングがありました。

しかし彼女は大の日本ファンで、「意に介せず」どころか、私たちとの会話を望み、一緒にいた彼氏も巻き込んで、「赤いスイートピー」を歌って大盛り上がりをするという結果になりました。

お二人に共通していたのは、日本に対する“憧れ”の気持ちでした。それが言葉の端々から感じられ、逆に「自分たちは、彼、彼女たちからそのように思われるに相応しい言動ができているのだろうか?」と不安になりました。

これまで韓国を含め、中国、上海、台湾、インドネシアの5か国のアジアの国々を訪れてきましたが、多くの方が同じような対応をしてくださっていたことを思い出されました。

今回の訪韓を通じて、多くの海外の方々が日本と日本人に憧れの気持ちをもってくださっていること常に意識し、その気持ちを裏切ることがないよう、日頃の言動を意識していきたいと感じました。